平安朝かな名蹟選集

51伝藤原行成筆 法輪寺切 

伝紀貫之筆高野切第三種と同筆であり、その端整にして近代的な美は刮目に価いする。この筆者の和漢朗詠集は四種見られるが、その中では最も表現が高野切第三種風に近く、丁寧で優美である。即ち高野切第三種風の和漢朗詠集としては最高の傑作ということができる。
*第20巻「蓬莱切」と 同51巻「法輪寺切」が合冊にて新装版刊行  →詳しくは

52伝御子左忠家筆 忠岑 和歌体十種

名筆、伝紀貫之筆高野切第一種の系統は、極めて少ない。本書は忠岑の和歌体十種という貴重なる内容であり、且つその書風は第一種の系統に属している。漢字、仮名ともに平安朝の余韻があり、気品も高い。本書によって王朝風の名筆に接しられることを無情の喜びとしたい。 ・価格:3,300円+税  ・ISBN978-4-7864-0052-0

53伝藤原行成筆 具平親王 三十人撰

具平親王は歌論について、公任と争う程の当時の大歌人であり、古今の名歌人三十人を撰んだ。一方公任は、三十六人の歌人を撰んだ。これはその具平親王の六条家本である。書風は平安末期ながら高野切第一種の系統に属し、その藤原的な情趣は、名筆資料としても屈指なものである。 ・価格:3,300円+税  ・ISBN978-4-7864-0053-7

54伝西行筆 住吉歌合(品切)

類聚歌合が、完成したのは大治元年であった。本書は大治三年住吉神社に行われた歌合である。即ち類聚歌合、完成直後のものであり、それに習った写本として考えてよかろう。書風は、西行といわれるだけに高雅、優麗な趣があり、王朝時代の精神を活かした名筆として貴重である。 ・価格:2,800円+税  ・ISBN978-4-7864-0054-4

55伝藤原行成筆 伊予切 (品切)

高野切第三種に最も近い表現で和漢朗詠集を書写したものであるが、紙面の狭い同筆の御物粘葉本よりのびのびとしていて同じ類に入る法輪寺切よりも普段着的な気楽さがあり、その自由さが尊い。 ・価格:3,800円+税  ・ISBN978-4-7864-0055-1

56西本願寺三十六人集 赤人集

西本願寺に20種ある中で本書が最も明るい書風である。それは複雑な字母や技法を用いないことになる。近時、現代のかな書道にはやたらと難しい字母を使用し、より複雑化する傾向があるが、その意味では本書の単純、明快な表現を改めて見直すべき必要があろう。 ・価格:2,800円+税  ・ISBN978-4-7864-0056-8

57西本願寺三十六人集 貫之集上ノ一 (品切)

西本願寺三十六人集は、天仁頃(1108年)の能書家20人を集めたものであるが、その中で筆頭第一の名筆は貫之集上巻である。この筆者は行成から四代目の当主藤原定実が書いたものと思われ、その漢字と仮名との調和における名書として随一のものであるということができる。 ・価格:3,300円+税 ・ISBN978-4-7864-0057-5

58十巻本歌合 寛平御時后宮歌合

高野切時代の日常書体として、十巻本歌合というものがある。これは当時の人々の日常書体として解していい部分であって、その程度の高かったことがよく分る。そして、本書は、古今集発生の原点ともいうべきものであって、歌も非常に名歌が多い。書写は大体後冷泉天皇の御代にあたるものである。 ・価格:4,466円+税  ・ ISBN978-4-7864-0058-4

59十巻本歌合 祐子内親王家歌合 (品切)

十巻本歌合は、平安朝の仮名書道を理解する上に大事な資料である。しかして、十巻本歌合の中には入れ本と思われるものが数巻あり、中でも祐子内親王家歌合は、高野切第二種の書風に酷似し、極めて品位が高くその漢字の部分などは、和様体の頂点を示す名作である。 ・価格:3,300円+税  ・ISBN978-4-7864-0059-9

60伝藤原行成筆 関戸本古今集(人)

現代は、仮名書道に於ても生真面目な高野切よりも、自由性の大きい本書を第一に好む。つまり、関戸本古今集は、現代的に考えても利用度が最も高いのである。ずばりといえば、「関戸本古今集」を無視しては、現代的な仮名は成り立たないとさえいえる。 ・価格:3,200円+税  ・ISBN978-4-7864-0060-5

61伝源俊頼筆 古今集巻子本仮名序(品切)

本書は西本願寺三十六人集中の代表的名筆である貫之集上や、かつ有名な元永本古今集と同手である。平安末期の名人といわれる技巧派で、筆者は学問的に藤原定実と推定され、漢字、仮名ともに極めて傑出している。本書は仮名序であり、和文を書いた名筆として、類例の少ない資料といわなければならない。原本は、巻子本で、料紙は中国製「から紙」を用いた五彩の絢爛たる作品である。本書はその仮名序全文を収録した。 ・価格:3,300円+税  ・ ISBN978-4-7864-0061-2

62伝寂蓮筆 右衛門切(巻十)(品切)

美術史上、藤末鎌初という言葉がある。つまり、藤原的でもあり、鎌倉的でもあるという特殊な時代をさしている言葉である。伝寂蓮筆の右衛門切は、それにあたる傑作である。線質はあくまで鋭くきれていて、冴えた運動神経は、仮名書道にとって最も大切な場面である。小社は、藤原的なものばかりを出版し、これらの新様式を世の中にひろめることをしないのを反省し、ここに新しい研究材料として一冊の本にまとめた。 ・価格:3,300円+税  ・ISBN978-4-7864-0062-9

63西本願寺三十六人集 小大君集(全)

西本願寺三十六人集の筆蹟は、約20種あり、いずれも優れた書風であるが、有名な石山切或は貫之集上のみが喧伝されて、他の佳筆を多くの人は見逃している。小社は、そこを特に注意して、宗于集と同筆である小大君集を採りあげ、新しい藤原美術を広く理解してもらおうと思う。このような優れた藤原的な細字を広く紹介することに大いに意義があると思いここに出版した次第である。 ・価格:3,800円+税  ・ISBN978-4-7864-0063-6

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