唐時代に能書として活躍した顔真卿の書法は、中国・宋時代以降の書法史においても広く伝播、継承されている。
本書では、王羲之の書法についてまず解説し、さらに王羲之の書法に頼らずそれを改良した、彼の雄勁な書表現の魅力について、詳しく解析する。主要作品の中から、彼独自の筆法およびその特徴が明確に見て取れる具体例を抽出して、新たな視点から、実技的解説とともに検証する。
また中国ばかりでなく日本へも大いに影響を与えた書法であることにも触れて、顔真卿の書の特質に迫る。
【体裁】
A4変型判(304×228ミリ) 並製・カバー装 80頁
・価格:2,000円+税 ・ISBN978-4-7864-0191-6
本書は、漢字作品制作の基礎となる楷行書、25種類の代表的な古典から、初中級者に相応しい言葉と文章を選出し、主に4字を半紙用に、14字を条幅用に揮毫した臨書手本集。
各手本には釈文、書き下し文、現代語訳を載せることはもちろんのこと、制作のポイント、書き順、字形解説、使用した用具の紹介、並びに出典解説を付した。また、巻末には本文中に出てくる専門用語の解説も掲載した。
これから漢字臨書に取り組む初中級者、あらためて漢字の臨書を学ぼうとしている学書者に最適の魅力的な臨書手本集。
【体裁】
A4変型判(304×228ミリ) 並製・カバー装 116頁
・価格:2,500円+税 ・ISBN978-4-7864-0174-9
本書は、昭和30年初版以来、大学・高校の教材として、また一般の書をたしなむ人の参考書として50数版にもなる再販を重ねて来た、最も定評のあるものである。しかも総アート128頁の美術書を極めて低簾な価格に据えおいている。 ・原版は鮮明なる高級なほぼ頁大の写真銅版をふんだんに用い、総アート紙に印刷した最高の美術書。(再版にあたり、本書はオフセット印刷になりました) ・中国と日本の上古より近代にいたる歴史的にも主要な名書約200点を収載し、書道の変遷史を示すとともに、鑑賞用、手本用としても無二の好教材書。 ・書の愛好家は、本書によって書美の諸相特徴を歴史的に知ることが出来るとともに合せて手本にすることが出来る。従って指導者が本書を教材用に用いればこれほど便利に、役立つものはない。特に講習会には最適のものであるし、高等学校、大学の理論における鑑賞材料としてこの上の良書はない。 ・別冊に書道史年表、解説、釈文を付して使用の便宜をたすける。 ・価格:2,000円+税 ・ISBN978-4-7864-0139-8
上古から徳川時代までの約2000年の日本の書の歴史の諸相約400種目を1冊にまとめた大宝庫。飯島春敬氏40年の美術史眼が捉えた、眼で見る日本の書の歴史。
・日本の書道の歴史、上古から徳川時代までの1800年の代表書蹟(約460種目)が網羅されている。
・書の美の本である限り、図版の美術性が決定打になる。本書は、著者多年の蒐集にかかわる貴重写真を精巧な図版に作製し、鮮明な印刷を行ったものである。
・カラー頁14枚を収録し、原本の色彩感を如実に伝えた。
・解説には、著者最新の学説を採入れ、要領よくまとめられている。新しい学説が、もっとも簡便に知り得る権威書である。また、図版の選定も解説も同一人であることは膨大な内容でありながら、構成や説明に一貫性があり、読者の判断を迷わせない。
・収録図版は、書蹟の他にこれに関係のある仏像、建物、絵画、装釘に関する諸資料などを収録し、特に装釘についての解説は、丁寧に行っているのは珍しい参考書といえる。
・単に書蹟の解説にとどまらず、書と人との関係を連絡つけるために主要筆者77人の伝記などを収載した。
・日本書道史概説を載せ、書の美の流れと重要事項とをここに収めた。本稿は簡便な日本書道史として、読者の全体把握に役立つであろう。
・製本は美術性、堅実性を重視した高級書である。
・価格:32,000円+税 ・ISBN978-4-7864-0142-8
本書は、日本書道史研究家・飯島春敬が70有余年の永い歳月を費やし蒐集した日・中の優品を、平安書道研究会500回記念"春敬コレクション展"開催を機に、その蒐集の大半を一堂に集め収録したものである。
本篇は上古・飛鳥時代より江戸時代末を通史的に220点、中国篇文房具篇は、数多くの中から選りすぐり36点を収め、とくに日本篇平安時代を中心に、図版は可能な限り原寸で掲載されている。
【体裁】
寸法=菊判変形(タテ31.1センチ・ヨコ22.3センチ) 頁数=カラー頁16頁、単色日本篇186頁、中国篇31頁、文房具篇5頁、解説篇43頁総計312頁。掲載図版269点 高級オフセット印刷 製本=網代仕立・雁垂れ表紙 用紙=日本加工・エスペル 函=美麗函付
・価格:6,796円+税 ・ISBN978-4-7864-0146-6
日本は写経王国。代表的名筆経とその奥跋を入れ、歴史的に編纂した仏教美術の決定版。
【体裁】
B5版・収載品目75種(カラー折込み2枚単色図版73種)・別冊解説(略年表付)。図版頁84頁(特両アート)・解説頁36頁(上質紙)・美麗ケース付き。
・価格:2,524円+税 ・ISBN978-4-7864-0141-1
基礎編 ―
楷書の基本点画、形のとり方、仮名の基本線、いろは連綿、変体仮名など懇切丁寧な手本を満載。
実用編 ―
葉書、手紙、封筒の宛名書き、慶弔など各種様式から看板の書き方、表札、墓標まで多彩な手本。
芸術・趣味編 ―
条幅、色紙、扇面、写経など趣味の書道、作品制作にも便利な参考手本を収録。
解説編 ―
手習のいろはから古典の解説、各編を具体的に説く。
多様な用途 ―
上下に分冊して携帯に便利。更に常用漢字三体手本を収め、字典としても活用できる。
・価格:4,095円+税 ・ISBN978-4-7864-0155-8
著者が40年前に着手、昭和49年に一度刊行したものを、今、分かりよく現代文に改め、その後の新資料、新研究を加えた大著述。
現代の"古筆研究"は、実に著者の"飯島書学"によって進歩したといっても過言ではない。その創造力のある識見、実証的、実験的な基礎力、これらによって幾多の資料"古筆研究"を開発したが、なかでもその金字塔は「西本願寺三十六人集」の書道及び工芸美術性の研究である。
飯島春敬の研究は古筆を知ろうとするもの、又は研究するものにとって知らなければならない基本的第一歩といえる。
<内容及び特色>
・その書道及び工芸美術性は豊富な図版を駆使し、委曲を尽くした飯島春敬畢生の論文。
・本文研究は国文学者中、もっとも文献に明るい山岸徳平が担当。
・全釈文は、10年がかりでまとめた坂野悦子の労作。本文の訓みと、その仮名の脇に漢字を入れ意読出来るようにした。又、その歌が他の集に採られている場合の集付をした。索引付。
・口絵は西本願寺三十六人集より代表的箇所をカラー8頁、西本願寺三十六人集の書風20種、鎌倉時代補写本などより全帖の書風を掲げ、それと同筆の古筆をことごとく収めた。単色73頁。
・西本願寺三十六人集に使われている料紙のから紙の文様はほとんど中国織物文様の模倣であるが、その美しさでは類い稀なるものである。その文様50種を収めた。
・造本は美術研究を表象するような美しい豪華本である。
【体裁】
A4判/口絵カラー8頁、口絵単色73頁、から紙文様集53図、研究及び釈文・索引644頁。装幀/表紙本軸、文様から押し、本金題字、箱手染め料紙、緑青文様、豪華大冊。
・価格:40,777円+税 ・ISBN978-4-7864-0147-3