平成11年に発売いたしました「西本願寺三十六人集 抄出複製」の原紙30種類を発売いたします。本紙は西本願寺三十六人集の各家集の名場面を出来るだけ原本に近い形で復元した高級料紙です。全30種類の中には残り数十枚の貴重なものもございます。 売切れ次第、二度と再生産は出来ない商品です。かな書道家の方々に是非ともお勧めしたい料紙です。
■原紙について○雁皮紙の漉き手は越前和紙の伝統工芸士で著名な梅田太士氏
○料紙加工は株式会社翠祥堂の小室徳氏、義久氏。
○木版の刷り師は、百年を超える歴史を持つ美術雑誌「国華」の復原版画の専門家・池上俊夫氏、かの河北倫明氏も高くその技術を評価した、日本画家、仏教版画研究家でもあった三井淳生氏のお二方。
以上の方々の手による復原料紙です。
今後の製作は不可能の高級料紙です。書作家の方はもちろんのこと、和紙研究家、美術愛好家の方々にもお勧めしたい逸品です。
・価格6,000円+税
*ホームページでご覧になる色味は実際の商品と多少異なる場合がございます。ご了承下さい。
*原紙のサイズは概ね21cm×32センチ程度ですが、周りに余り(耳)部分が多めについています。
作品になさる場合は仕上げ断ちをしてください。
私を三十年もの間魅了して止まない「巻筆」(紙巻き筆)。命毛の出し方が工夫され、ぴりりとバネが利いた筆先、ふんわりと温かさを秘めた繊細な書線の品格。現代の小筆とは構造的に異なる「巻筆」の味わい。王朝時代のあの優美な古筆群が生み出されたのは、まさにこの高性能な「巻筆」に他なりません。現在、この筆の伝承者は攀桂堂十五世藤野雲平氏ただ一人です。筆匠・藤野家の弛み無い努力による最高傑作品「巻筆」のすばらしさをぜひ実感してみて下さい。 (村上翠亭・元大東文化大学教授)