本書は色鳥の子の桝型本の見開きに歌一首を散らし書きにしてある。平安朝の仮名のうち、もっとも荘重古雅な書風であり、その俯仰法を用いた優れた線は、超人的技法といえる。現代の大字仮名書道の座右宝。 ・価格:3,800円+税 ・ISBN978-4-7864-0011-7
西行筆の真筆に近いものである。平安朝の様式による簡単にして優麗な書風は、多くの人々に絶讃をうけている。気品と明るさと自由さがあり、実に手本用としては待望久しいものであった。 ・価格:2,700円+税 ・ISBN978-4-7864-0012-4
高野切第二種と同筆と見られるが、それより豊満な藤原的なねばりのある名筆である。抄本ではあるが、原本より新しく撮影したもので、その真価をもっとも鮮明に発揮している。 ・価格:3,600円+税 ・ ISBN978-4-7864-0013-1
天地五寸五分のから紙の小巻子に、古今集を書いた調度的作品である。その自由濶達な書風は、尽きるところを知らない仮名美の極地である。御物の巻物の巻十四を中心に保存のよい個所を抜粋したものである。 ・価格:2,800円+税 ・ISBN978-4-7864-0014-8
元永本古今集などと同筆の平安時代屈指の名筆である。本書は漢字と仮名との調和に美しい完成度を示しており、変幻自在な技法はきわめて絵画的変化に富み、これほど楽しい作品は稀である。 ・価格:2,800円+税 ・ISBN978-4-7864-0015-5
関戸朗詠・桂本万葉と同筆であり、名手源兼行の真筆とされる仮名古筆で、最高の名筆である。その古格壮重・男性的な意力に富んだ仮名美をもって独特の境地を占めている。その意味でまさに継色紙と双璧である。 ・価格:3,500円+税 ・ISBN978-4-7864-0016-2
明るく・わかりよく・しかもおかしがたい気品と平安の情趣を、美しい色紙の巻物に書き連ねた愛らしい名筆である。平安朝の仮名を習い知ろうとする人々にとって、すぐ親しめる絶品といえる。 ・価格:3,000円+税 ・ISBN978-4-7864-0017-9
御令泉天皇の御代(1046~1069)に古今の歌合を十巻本に編集した、これは平安朝の実用書である。簡易で明るい字体・技巧に走らない温い書風。これに現代の仮名書道は学ぶところが多いと信じる。 ・価格:3,300円+税 ・ISBN978-4-7864-0018-6
秋萩帖は仮名手本の宗家のように尊重されている。それはこの草体の仮名を基にして、平仮名のような略体化した字体に発展したからである。仮名の手習いには、まずこれからはいるものだといわれている。 ・価格:3,800円+税 ・ISBN978-4-7864-0019-3
蓬莱切は美しい雲母撒きの雲紙に賀の歌五首を女手で三首、草の手で二首書かれている。字体は大きくその風清純高雅な点は全く人を魅了させる、高野切第三種系統の大字作品である。
法輪寺切は伝紀貫之筆高野切第三種と同筆であり、その端整にして近代的な美は刮目に価いし、丁寧で優美である。即ち高野切第三種風の和漢朗詠集としては最高の傑作ということができる。
・価格:3,900円+税 ・ISBN978-4-7864-0020-9