賢愚経(大和切)は奈良時代に書写された写経です。その威厳と字粒の大きさから「大聖武」とも呼ばれ、古筆手鑑には必ず巻頭に収められる名品です。それまでの日本の写経伝統には見られない豪放かつ荘厳な書風で、奈良時代の写経を一変させたと言われています。